フィリピン視察

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APEC開催で厳戒態勢下のフィリピンに海外視察してきました。
現地を直接感じて、考え直させられた事が多かったです。

治安

まず、マニラ市内では、セブンイレブンやミニストップなどのコンビニは沢山ありますが、ショットガンを所持した警備員がドアを開けてくれて入ります。
フィリピンはアメリカと同じく銃社会で認可制で銃を所持出来ますが、殺人の検挙率は30%を割っており治安は良いとは言えませんので、いつどんなトラブルに巻き込まれるか分からない危機管理意識が重要と思いました。
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貧富の格差

ホテルや百貨店などの店舗内は清潔で商品揃いは日本とほぼ変わりありませんが、道には子供を抱えた物乞いも沢山いて、貧富の格差は非常に大きいと感じました。
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コミュニケーション

巷で良く言われる様に、街中ではほとんどの人と英語が通じます。同じアジアの国なのに何故なのかが疑問だったのですが、フィリピンは300年間スペインの統治下に置かれており、現地の言葉や風習にスペインの影響が色濃く残っている事がこの国の英語学習の敷居を下げているのだなぁと現地の民族舞踊を見ながら感じました。
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生産性

視察したブランドメーカー向けの大手手袋工場では、350台以上のミシンが並び、日本人マネージャの元でライン管理がされており、日本の製造現場とあまり遜色ない品質管理が徹底されている様に思いました。親会社の海外ブランドへの営業力も大きな影響があると思いましたが。
次に視察した紡績工場では、豊田織機の最新式機械が大規模に並び、その整備は定期的に日本人エンジニアが担当し、工場全体のマネージメントはインド人が担当し、単純な労働部分は現地の方が担当するという体制で、工場内でも国際分業が進んでいることを感じました。
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この国では2060年頃まで高齢化と無縁で子供が多く、いくつか視察した生産現場などで見た人達は若く明るく素直な性格の人が多いと感じました。
カトリック教徒が人口の90%を占め、良くも悪くも「許し」の精神が根ざしているという現地の人の話が印象的でした。

フィリピン内での平均月収は2万円~3万円ほどですが、国の許認可を受けた人材派遣教育センターで、介護士ヘルパー、看護師、大工、溶接工、ハウスキーピング、ベビーシッター、シェフなど様々な教育を受けて、海外派遣先では、日本の平均年収よりも高い賃金を保証されて派遣されます。例えば、イギリスに介護士として渡った場合、300万ドルの最低年収が保証され、労働環境は定期的な報告が義務付けられているそうです。
巷のニュースでは海外派遣先での虐待がクローズアップされますが、現地の人から言わせるとそういう目にあう人は、国の許認可を受けていないブローカーを通じて海外就労した人が大半だそうです。国の正式な手続きで派遣された上で、労働環境が悪ければ即帰国出来るし、その仲介会社の公共許認可は取り消しにされるなど、海外労働者は手厚く保護されているとの事でした。

観光

観光の視察として、現地の船のバンカーボートで、ミンドロ島に行きました。
バンカーボートに乗り込んだ途端に、さらに小さなボートで乗りつけた子供たちが海から上がって全身濡れたままで船の外から手を伸ばして物乞いに来ます。お金でなくてもなんでも良いらしい。もらったものを元締めのいる先輩か兄の待つボートに帰って、みんなで分けて食べていました。しかし、陰険な感じや惨めさは一切感じず、みんな明るい。求めるチップの金額も20ペソで日本円で50円ぐらいとしたたかで、それを見守る大人もあまり咎めない。現地の人は、もしかしたらこういうところから交渉術や社会で生きる逞しさを育んでいるのかもしれないと思いました。
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また、こちらの島でのわらしべ長者は、観光客から頂いた金銭を元手にさらに大きな船を買い、それを元出にさらに大きな船やレストランを経営していくという形で出世する方も多いそうで、こういう感覚は現地に触れてみないと分からない現実だと思いました。
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洪裕智

洪裕智

2003年 システム開発会社にてエンジニアとして、C言語、Java、COBOLなどのシステム開発や、関連するプロジェクト管理を担当。
2009年 リーマンショック時に新規事業部の設立を提案し、主にサーバ構築などクラウド関連の受託を専門とする新規事業部の立ち上げ。事業戦略立案、プロジェクト管理、求人/採用対応、新規営業先開拓、東京営業所開設を担当し、大阪、東京、名古屋で新規事業部として15名増員、主な案件としては、自治体向けサーバ仮想化、大手メーカ向けOracelDBサーバ構築、データセンター間バックアップシステム構築、BIツールを使ったデータ活用提案など。その新規事業展開手法について既存のシステム開発部にノウハウ連携する事で、会社全体としての収益増に貢献。
2011年 個人事業主として独立。Web制作会社やデザイナーと数多く協業し、その中で主にシステム開発、サーバ構築分野のプロジェクト管理を担当。
2014年 Coelalibs合同会社を立ち上げ、各企業様へ領域の跨ったIT活用をご提案、及びそのプロジェクト管理を担当。

洪裕智の記事一覧

2015年12月7日 7:36 PM
カテゴリー: つれづれなり

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